デジタル化作業-スタジオ作業

現物資料

現物資料の状態を確認しながら、折れやシワを伸ばしながら、できるかぎり現物資料を良い状態でデジタル化作業に取り組みます。またこのとき資料の状態など気になる箇所は、目録情報の「備考欄」に記入しておくと良いでしょう。

デジタル化機材

デジタル化機材は、次のとおり

  • 紙資料(A3サイズまで):フラットベットイメージスキャナをメインにデジタル化作業を行います。
  • 紙資料(A3サイズ以上):A3サイズのフラットベットスキャナでは入りきらないサイズは、写真撮影によるデジタル化作業になります。
  • アルバム写真(台紙から剥がせる):一点一点紙焼きされている写真は、フラットベッドスキャナかドキュメントスキャナを使います。
  • アルバム写真(台紙から剥がせない):台紙から剥がせない写真は、そのままアルバムのページをフラッドベッドスキャナでデジタル化し、後の作業において個々の写真を切り出します。
  • フィルム:写真用の35mmフィルムは、フィルムスキャナにてデジタル化します。
  • ファイル:ムービー用8mmフィルムは、ムービー用のデジタル化機器にてデジタル化します。
  • 音声:音声再生装置を用いて再生し、オーディオインターフェイスを介してパソコン側の録音ソフト等を用いてデジタル化します。
  • 映像:ビデオなどは再生装置を準備して、映像信号をビデオキャプチャ機器を介してパソコン側の録画ソフト等を用いてデジタル化します。

パソコン

パソコンは、WindowsOS、macOSなどの機種で作業をすることができます。ChromeBook等はスキャナドライバーなど対応が十分ではないので、デジタル化作業には向いていません。また、スマホやタブレットなども写真撮影機能として用いることはできますが、書面状のものはフラットベッドイメージスキャナを用いるとよいです。

デジタル化ソフト

イメージスキャナ付属のスキャナドライバーをインストールしたのちに、スキャニングソフトや画像編集ソフトからスキャン機能を呼び出して画像取り込みをするとよいです。

スキャニング作業は、プリンタスキャナ複合機でも可能です。その場合は複合機のドライバーをインストールしてご利用ください。

作業者

デジタル化に限らず、デジタルアーカイブ構築に関わったすべての人を奥付け情報/クレジット情報として記載するスタイルも、サスティナブル・アーカイブ・ギャラリーあまのがわ のスタイルです。

画像処理作業-画像処理ソフト

画像補正

傾き補正

トリミング

ノイズ除去

画像合成

メタデータ付与-Adobe Bridge

Adobe Bridge を用いて、画像ファイルの中にIPTCやExifなどの形式で情報を書き込みます。

IPTC

Exif

マスターメディアファイル

以上のように、デジタル化作業には

  1. デジタル化(現物資料がないとデジタル化はできない)
  2. ポスト作業:画像補正、傾き修正、トリミング、ノイズ除去など
  3. 画像ファイルへのメタデータ付与
  4. デジタル化の検品を受けて、次の工程に入ります。