【アルバム】畜産・養蚕・農産加工_枯露柿加工

山梨県は枯露柿(ころがき)の産地でもあります。武田信玄公の時代には陣中食、江戸時代には甲州八珍果の1つとして将軍家への献上品にもなっていた枯露柿は、山梨の特産品として大切に生産されています。山梨の長い日照時間とからっ風のお陰で大変甘い枯露柿が出来ます。\n\n枯露柿は、そのままでは食べられない渋柿を1つ1つ丁寧に皮をむき、残しておいたヘタを紐などで結びつけてのれん状にし、天日の下で吊るして乾燥させます。干すことで渋みが抜けます。途中で何回も柿を揉み、果肉を柔らかな食感に仕上げていきます。次に形を整えるために平干しにします。干し上げるには全部で40日程必要です。\n\n秋が深まり冬にかけて景色に色がなくなる頃、橙色の枯露柿が軒に連なる様子はそれは美しく、甲州の風物詩となっています。