【アルバム】身延山百日荒行

百日荒行は11月1日に入行し翌年2月10日に出行する寒中百日間の厳しい苦修練行である。朝4時から夜11時まで、経の読誦・書写と水行に励み、睡眠時間僅かに5時間という日課を寒中の百日間繰り返しながら験力を身につけようとする修行である。\n\n昭和24年以前は、日蓮宗修法師の修行道場として千葉県中山法華経寺遠寿院があり、多くの修行者がそこに入行して修法の練行につとめていた。しかし昭和24年、遠寿院が日蓮宗を離脱したため新たな道場が必要となり、身延山大荒行堂が西谷檀林の旧地に創設された。もともと身延には廃絶したとは言え、近世以来積善坊流の祈祷修法の伝統があったから、この荒行堂の開創もその復活とみることが出来る。\n「続身延山史」より\n\n日蓮上人生誕750年を契機に遠寿院の日蓮宗復帰の話が出、昭和47年に正式に復帰。日蓮宗宗務院が荒行の道場を身延山久遠寺から法華経寺遠寿院に戻すことを決めた。\n「昭和49年10月5日朝日新聞」より\n\n平成28年現在は、身延山で百日荒行は行われていない。\n\n